平成17年(2005)5月2日指定
飛鳥時代後半(7世紀後半~8世紀初頭)の祭祀遺跡
場所:東広島市高屋町大畠、あすかパーク西高屋内・・・団地主要道の中腹右の山沿いにある、遺跡公園になっている
祭祀跡は、保護土がかけられ、こんもりとした芝生の丘になり、柱跡は、マーキングされ、建物群があったことを記している。
遺跡は、残念ながら全体が残されているわけではなく、主要な建物柱跡のみが残されている。出土品の展示や、写真などの掲示は一切ない。
こういった祭祀遺跡が、なぜ市史跡なのかというと、出土した墨書土器に、「解除」(除はほとんど残っていないが)と書かれたと考えられるものが出土している。また、金銅の毛彫馬具(杏葉・ぎょうよう)が、見つかっている近畿を中心に以東で、多く見つかり、最西端の出土がこの遺跡で発見をされている。当時、金銅の毛彫馬具の復元もされ、シンポジウムを行うほど、遺跡と出土品の持つ意味が 重要だということです。
出土した、墨書土器により「解除・はらえ」に使ったものであるということが判明。
はっきりと、「解除・はらえ」と書かれたものが見つかったことは、大変重要で全国的にも始めてであった。 またこの遺跡で円面硯(えんめんけん)と呼ばれる、土器製の硯が発見されている。
円面硯は、古代、官衙で使われていたもので、なんらかの役所の施設であったのではないかと考えられる。
2008年12月末から2009年1月初めまで、第七回東広島市文化財展が、フジグラン東広島の市民ギャラリーで行われた際、馬具金具と、墨書時など出土品が展示されていた。その出土品があったのが、この西本6号遺跡だ。
発掘状況と遺跡の重要性について
2009年1月19日月曜日
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