2008年10月23日木曜日

第29回「郷土史展」西條・四日市 報告

石井家文書、『俳諧集』裏に『鶴亭蔵書』とあり、野坂完山の所蔵であったようだ
野坂完山は医師でもあったが、俳諧にも精通し、石井家(小倉屋)で俳諧興行を行っている。


テーマ、『古文書・絵図でみる 西條・四日市宿』
期間:平成20年9月30日(火)~10月5日
午前9時~午後6時
開催場所;東広島市中央公民館1階ロビー
『西條・四日市宿』竹内文書の写しを実際の写真や絵などを交え紹介した。

下は、小倉屋こと、東広島市重要文化財『旧石井家住宅』の鬼瓦、裏に作成年のへら書きがある。
展示品:教善寺文書・竹内文書・鶴亭日記・湯川家文書・逸見家文書・石井家文書・徳光家文書 絵図:『四日市町並絵図』(竹内家文書)写し、『中国行程記』、 本陣関札 ・旧石井家鬼瓦など、多くの関係筋から貴重な実物や写しなどをお借りしたり 写しを作成したりなど1ヵ月以上にわたり、準備を進めてきた。 本陣関札 は、実際に江戸時代、本陣にかけられた宿泊した大名の名前が書かれている『薩摩宰相宿』『松平肥前守宿』『長門中将宿』など太く墨書きされている、これらの関札(せきふだ)は、用が済めば削られて次の宿泊する大名の名前が書かれる、この板を良く見ると、どのようにしてかけられていたのか良くわかる痕跡がはっきりと見て取れる、今もこういったものが残されていると思うとなんだかゾクゾクする。
この開催期間でのべ400人程度の来場者があった。 60%以上の来場者が60歳以上という内容で、日頃目に触れない貴重な実物の展示を見て、『こういったものがとっても好きなんです』という40代の女性もあった。
やはりこういった展示会でも出会えることができる人は、出会えるべくして出会えたというべきかも知れない。西條だの四日市だの商売に名前を使ってはいるが、本当にその名前の持つ歴史やいわれなど表面しか知らない人も多いのではないか?

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